第141章 小泉さんも心が柔らかくなった

受付は特に何も言わず、気を利かせて水まで出してくれた。

待っているあいだ、南雲玲奈は外から次々と入ってくる客の姿を目で追った。

身なりも雰囲気も、どう見ても西京市の金持ちばかりだ。

ふと耳に入ってきたのは、彼らの会話だった。

「例の方、本当に西京市に戻ってきたのか? しかもパーティーに出たって。誤報じゃないの? 小泉さんって、ああいう場は嫌いだろ」

「間違いないよ。ほら、動画まで上がってる。今回は小泉爺さんが無理やり引っ張り出したらしい」

「小泉さんは我が道を行く人ってイメージだったけど、ここまで大々的だと……小泉家に戻って実権を握り直すってことか?」

「何言ってんだよ。小泉家...

ログインして続きを読む